白樺派の世界展 志賀直哉コレクションを中心としてⅢ


Upate: 2017年7月1日

《白衣観音像》 H45.9cm

雑誌「白樺」は、志賀直哉や武者小路実篤など学習院の文芸グループを主体として1910年に発行された近代日本文学を代表する雑誌です。白樺派と呼ばれた同人たちの中には、自ら絵筆を取るものも多く、その幅広い自己表現は明治・大正期の若者に多大な影響を与えました。
また、発行を重ねるにつれ岸田劉生、梅原龍三郎、中川一政らの画家たちも参加し、芸術について多くの原稿を寄せています。
さらに、白樺派はその優れた先見性をもって同時代の重要な西洋美術を日本に紹介するという、画期的かつ斬新な活動も試みました。誌上でロダンやゴッホ、セザンヌらを紹介するだけではなく、18回にも及ぶ展覧会を開催し、作品購入や美術館設立のために募金活動を行った結果、多くの人が共鳴し、実際にロダン作品やゴッホ、セザンヌの作品が日本にもたらされました。
 この度の展覧会は、志賀直吉氏より寄贈を受けた1120点の志賀直哉所蔵作品の一部を順次公開する企画展の第3回目となります。
志賀直哉が収蔵した美術品、日用品を中心にご鑑賞いただき、文学と美術が一体となって展開した白樺派の世界にふれていただければと思います。
白樺派が夢見ながら幻のままとなっていた美術館設立の思いが成就した当美術館にて白樺派の情熱を今一度感じていただく機会となれば幸いです。


白樺派の世界展 清春白樺美術館所蔵志賀直哉コレクションを中心としてⅢ
World of Shirakaba-ha From Naoya Shiga Collection III
会期:2017年7月11日[火]-9月10日[日]
会場:清春白樺美術館第一展示室
開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)
入館料:一般1500円(1400) 大高生1000円(900)
小・中学生入館無料*()内は20名以上の団体料金
チラシPDFのダウンロードはこちらから


Category: EXHIBITION

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