清春芸術村ゲストハウス「和心」
落成記念展──『杉本博司』

Hiroshi Sugimoto


Upate: 2019年3月7日

 


この春、清春芸術村に新たな建築作品が加わります。「和心」と命名されたゲストハウスの建築設計は、新素材研究所/杉本博司+榊田倫之が手がけました。その落成を記念いたしまして、杉本博司展を特別開催いたします。

 

本展覧会では、今迄見る機会の少なかった版画作品「陰翳礼讃」や「松林図」、版画を掛け軸に仕立てた「華厳の滝」「海景」などを一堂に展示いたします。人工照明を排した安藤忠雄設計による光の美術館にて、春の光が柔らかに射し込むなか、杉本博司の作品をご覧いただけます。

 


杉本博司 略歴

活動分野は、写真、彫刻、インスタレーション、演劇、建築、造園、執筆、料理、と多岐に渡り、世界のアートシーンにおいて地位を確立。杉本のアートは歴史と存在の一過性をテーマとし、そこには経験主義と形而上学の知見をもって、西洋と東洋との狭間に観念の橋渡しをしようとする意図があり、時間の性質、人間の知覚、意識の起源、といったテーマを探求している。

 

1948年東京、御徒町に生まれる。1970年渡米、1974年よりニューヨーク在住、2008年建築設計事務所「新素材研究所」設立。2009年公益財団法人小田原文化財団設立。

 

受賞:1988年 毎日芸術賞、2001年 ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)、2010年 秋の紫綬褒章、2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ、2017年文化功労者。

主な著書:「苔のむすまで」「現な像」「アートの起源」(新潮社)、「空間感」(マガジンハウス)、「趣味と芸術」(ハースト婦人画報社)

 


清春芸術村ゲストハウス「和心」

落成記念展 ──『杉本博司』

 

2019年4月6日(土)―6月30日(日)
清春芸術村 光の美術館


Category: EXHIBITION

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